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ミラクル 〜奇跡の生還〜

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Chapter 3 奇跡に学ぶ

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3-5 わき目を振るな

 

 生かされて喜ぶ一方で「右目の光を取り戻したい」と正直に思った。手術後10日間ほどは瞼も閉じたまま動かなかった。回復を期して高圧酸素療法が1週間続けられた。その効果かどうかは不明であるが、瞼が開くようになった。

 

 それでも動眼神経の回復までには至らず眼球の外転筋が作動不能であったが、術後1ヶ月半頃から作動するようになった。「ひょっとしたら光を取り戻せるのではないか」とひそかに期待したが、残念ながらそれはかなっていない。

 

 失明は腫瘍卒中による視神経萎縮であった。視神経は脳細胞同様に傷つきやすく、一度損傷したら回復しないと言われている。「卒中後5時間以内に処置できれば回復できる。少なくとも卒中が生じたその日に手術できていたら…」と脳神経外科医のひとりが表現していた。 

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 しかし、入院前検診がわずか2回に過ぎず、検査もほとんど行っていない状態で、しかも脳神経外科にカルテがなかったことや連休中であった、などの諸状況を考えると、卒中当日の手術が不可能であったことは容易に推測できる。

 

 正直なところ右目失明で様々な不自由を感じており、そのハンディキャップは決して小さくない。しかし現在の医療技術では回復できないとあきらめざるを得ないようである。

 この事実をどう理解するか、私にとっては大きな問題であるが“後悔先に立たず”であり前向きに考えざるを得ない。

 

 これはきっと命の代償であろう。私の右目のラストシーンは温泉に同行した友3人の顔で終わっており、周囲の人のありがたさを忘れるなということでもあろう。

 そして最も重要なことは、自分の役割を果たすために無駄なわき目を振るなという強烈な教訓だと心得ることではなかろうか。

  

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