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〜脳神経外科〜

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 1 予想外の手術痕

 

 腫瘍の発覚から卒中までの短い時間に私なりに調べた。腫瘍の治療法を(財)国際医学情報センターでは次の3通りあげていた。

  ・外科手術(腫瘍を摘出する) 
  ・放射線療法(大量のX線で腫瘍細胞を殺す) 
  ・薬物療法
 

 さらに外科手術には次の2通り記載されていた。

  ・経蝶形骨下垂体切除術 〜 鼻の中に切開口を作りそこから腫瘍を切除

  ・開頭術 〜 頭蓋骨の前部に窓をあけ、そこから腫瘍を切除

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 しかし私の手術は「経鼻的手術」という方法で行われたことを後で知った。この手術方法を東京女子医大病院脳神経外科センターでは次のように説明している。

 

 「最近では一般的に開頭をしない経蝶形骨洞的手術が行われますが、当科ではより低侵襲的な経鼻的手術を行っています。最先端の神経内視鏡、ナビゲーションも用いて治療成績をはかっています。」

 

 この手術法は私にとって予想外に楽だった。痛みを感じなかったと言っても良いくらいだった。9年前に胆嚢摘出手術を受けた時、みぞおちから臍の真上まで大きく開腹した術痕の痛みと比較すれば雲泥の差だった。

 

 私の場合は左鼻腔から内視鏡を挿入して手術されたようである。術後左鼻腔はガーゼで密閉され、さらに鼻全体をガーゼで覆っていたが、右鼻腔は密閉されていなかったのでかろうじて鼻呼吸できた。

 

 他の病院で経蝶形骨洞的手術を受けた人の体験を見聞きすると、切開痕の処置に鼻腔が密閉状態になるため、事前に口呼吸の練習をするようである。後日のハプニングで両鼻腔を完全密閉せざるを得なかった体験を思い出すと、鼻で呼吸できない苦痛をよく理解できる。また口腔にメスを入れることは術後の食事もおそらく大変であろうと想像できる。

 

 さらに経蝶形骨洞的手術の場合、腹部の脂肪を採って手術穴を埋めるようであるが、私にはその必要もなかった。「腫瘍摘出により脳内の物理的バランスを保つために無害の人口物質を補充してあるがそれは自然に消滅する」と後日聞いただけである。

 

 何しろ緊急手術で事前説明を全く聞かないまま目覚めた私にとってこれは助かった。「より低侵襲的な経鼻的手術」という表現がうなずける。最先端技術の恩恵に改めて感謝する次第である。

 

 両鼻を覆っていたガーゼは間もなく取り外されて右鼻腔からの呼吸が楽になった。左鼻腔を密閉していたガーゼも1週間くらいで取り外されたこともあって、術後の苦しみをほとんど記憶していないのであろう。

 

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